FXで最も重要なのは資金管理
FXで最も重要なのは資金管理
FXトレードを進めていく上で最も大切なことは何でしょうか?
・相場観
・経験
・手法
・インディケーター
・ファンダメンタル(世界情勢の知識)
・情報
・メンタル
・資金管理
重要なことは様々ありますが、私が最も大切だと思っていることは
“資金管理”
です。
一般的に言えば、どちらかと言えばテクニックの部分、手法が重要であると認識している方が多いかもしれませんが、金融業界に長くいる私にとってもは資金管理ほど重要なものはありません。
資金管理とは、違う言い方をすれば資金をできる限りに減らさないようにする工夫、トレードで言えば攻めではなく守りの部分ということになります。
どんなに優れた手法であろうと、どれだけ優れた才能を持つトレーダーであろうと、トレードを行うのが人である以上、必ずミスや感情による判断の迷いが起きてきます。
メンタルそのものを鍛えるのは難しいので、こういったミスを資金管理により補っていくことが非常に大切なのです。
まずは最大許容損失を決めておくこと
トレードにおける資金管理においてまず大切なことはあらかじめ自分がどれくらいまでの損失を受け入れることができるか?を決めておくことです。
例えば、50万円でトレードを行う場合、いくらまで負けを受け入れることが出来るか(最大ドローダウンをどこまで許容するか)を予め決めておきます。
もし、「50万円が30万円まで目減りしてしまったら少しキツイな・・・」と感じられるのであれば、受け入れることがリスクは20万円までとなります。
そして、この20万円というリスクの中でさらに細かく1回1回のトレードでの想定損失額を定めていきます。
1回のトレードで1万円までの損失を想定するのであれば最大20連敗までして良い、ということになります。
これは運用資金の50万円に対しては2%のリスクになります。
これを基準にして、1回のトレードのリスクリワードを決定していきます。
リスクリワードについては次の項目で説明していきます。
リスク・リワード管理について
リスク・リワードとは損失と利益の比率のことです。
例えば、一回のトレードで損切りの設定値を10pipsとした場合、
リスクリワード1:1であればストップとリミットの比率は10pips:10pips
リスクリワード1:2でればストップとリミットの比率は10pips:20pips
となります。
そして、できれば一回のトレードのリスクリワードは必ず1:1以上になるよう意識して設定を行った方が良いです。
これはなぜかというと、リスクよりリワードを低く設定してしまうと1回の負けで大きく負けてしまうことになり、典型的な「コツコツドカン」になりやすいからです。
「コツコツドカン」とは、コツコツと微益を重ねていくようなトレードを行っていき、1回のトレードで“ドカン”と資金を減らしてしまうトレードのことを言います。
これは人間の性質上、利益は少しでも早めに確保し、損失はぎりぎりまで確定できないという心理が常に働きますのでこういった「コツコツドカン」というトレードが起こりやすいと言えます。
これを防ぐためにも、利益が出てもできる限り設定していた予想損失額よりも大きく利益を伸ばした段階で利益確定をしていくようなトレードを行っていくことが、初めのうちは良いかと思います。
そのためにも、毎回のトレードではリスクリワードは必ず1:1以上になるよう設定を行うことをお勧めしております。
トレードを行う上で、このリスクリワード管理は非常に重要なポイントになります。
リスクリワード管理を間違えなければ、トレードで大きく負けることはありませんし、利益を積み重ねていくことが出来ます。
逆に、リスクリワード管理を間違えると大損してしまいますので、トレードを行う上で、ご自身の運用金額とのバランスを考えすすめてください。