FXのレバレッジの考え方とは?
レバレッジとは
レバレッジとは、少額の資金を証拠金として利用し、大きな取引を行うことが出来る仕組みです。
これはFXの最大の魅力であり、そしてFXが投機的手法、ギャンブルと呼ばれる所以でもあります。
レバレッジは、一見すると、現実にないお金を使って大きな資金を得ることができる魅力的な投資手法であるように見えます。
しかし、レバレッジを大きくすることによって少額から大きな収益を獲得することが可能ですが、その分リスクが大きくなるため損失が出たときも大きくなることを常に意識しておかなければなりません。
レバレッジは FX 取引における重要なポイントですので、しっかり把握しておきましょう。
なお、金融庁のレバレッジ規制により、2011年8月1日から日本でのレバレッジは最大 25 倍に制限されています。
海外 FX 業者では最大 200 倍~1000 倍ものレバレッジをかけて取引することが可能ですが、あまりに大きすぎるレバレッジは取り返しのつかない損失になる可能性もあるため、取引を行う際には十分に注意して進める必要があります。
レバレッジをかけたらどうなる?
レバレッジをかけるとは、例えば証拠金が10万円しかない場合に、レバレッジ100倍だとし、1000万円分の証拠金がある状態にできるという仕組みです。
よって、1000万円分の証拠金があればその分、LOT数(枚数)を増やすことができるのですが、LOT数(枚数)を増やせばそれだけリスクも高くなります。
<証拠金が 10 万円で USD/JPY(1 ドル 100 円)で取引を行う例>
レバレッジ 1 倍 : 最大 1000 通貨(0.01LOT)の取引が可能 レバレッジ 25 倍 : 最大 25000 通貨(0.25LOT)の取引が可能 レバレッジ 100 倍 : 最大 100000 通貨(1.0LOT)の取引が可能 ※1ロット=10万通貨の場合
レバレッジが高ければその分多くのポジションを持つことができます。
どれくらいのレバレッジをかけるべきか?
FXの最大の魅力は、追証がなければ、損失は口座に入っている資金のみで済むのにもかかわらず、利益は無限大に得られる可能性があることです。
しかし、だからといって向こう見ずにハイリスクなトレードを繰り返してしまっては、大切な資金を無為に減らしてしまうことにもなりかねません。
では初心者や取引を始めた人はどれくらいのレバレッジをかけていくべきでしょうか?
これは個々の判断にもよりますが、初めのうちは5倍~10倍程度のレバレッジで取引を行っていくべきでしょう。
株の信用取引でも最大で口座資金の3倍までの取引までしかできなことを考えると、レバレッジ5倍~10倍でもそれなりのリスクを背負った取引と言えます。
そして、トレードを行っていく中で
・自信のあるポイント
・根拠が強い時
・それまでの勝ちトレードの利益分がある
といった時にレバレッジを上げてさらに大きな利益を狙っていく、というような活用の仕方をするトレーダーも多いです。
また、これとは逆に
・あまり自信がないポイント
・根拠が弱い
・それまで負けが続いている
といった場合はロット数を抑えてリスクを下げてトレードを行うことでリスクの平均化を行っていくことが大切です。
さらに、トレーダーによっては異なる通貨ペア、異なる時間足のでのトレードにおいてそのリスクを平均化するために、1回1回のトレードで見込み益・損を予め一定になるようロット数を計算して取引を行うトレーダーもいます。
このように、トレードにおいてはロット数調整、資金管理の部分も非常に、非常に重要になってきますのでぜひ胸に留めておいていただければと思います。