証券会社の仕組みについて
今回は証券会社の仕組みについて話していきたいと思います。
FXを始めようと思った時に、まず初めにFXの証券会社を開くと思いますが、そもそも何も考えずに証券会社に口座を開いて取引を行っている方も多いかと思います。
しかし、大切な自分のお金を預けて運用するのでしっかりと証券会社の仕組みそのものについても理解しておく必要があります。
基本的な証券会社の仕組み
投資家が注文したオーダーはまず、FXの証券会社(ブローカー)にその注文が飛びます。そして、その注文はそのまま銀行に飛びます。
これは、FXブローカーが提携している銀行があり、その銀行に注文が飛び、処理されるのです。
この銀行はブローカーによって提携先が異なりますが、例えばみずほ銀行や東京三菱UFJ銀行、海外であればHSBCなど、そういった大きな銀行などもあります。
その銀行があなたの注文を実際に受け、中間手数料(マージン)であるスプレッドを引いた上であなたの注文を約定させるのです。
これが一般的によく知られている仕組みです。
固定スプレッドのカラクリ
よく「固定スプレッド」を謳っているFX業者がありますがこういった業者は、投資家から発注されたオーダーを実は銀行まで飛ばしていないと言われています。
なぜかと言えば、通常、通貨ペアのレートは常に変動しているため、本来であれば変動スプレッドでなければFXブローカーも、銀行もリスクが高くなります。
しかし、固定スプレッドを設定しているというのは、これはスプレッド以外のところでFXが利益を得ている可能性があるということになります。
実際に、固定スプレッドの業者で取引を行ったことがある方はわかるかもしれませんが、こういった業者では通常通りに取引しているだけでは起こりえないようなことが起こります。
具体的には、いきなりスプレッドが広がったり、画面が固まったり、負けるべきところではないところで負けたり、とユーザーが勝ちづらい状況が意図的に作られているような動きをすることがあります。
これは、いわゆる“呑み行為”と言われる投資家の注文をFXブローカーが銀行に飛ばさず、そのまま処理してしまう行為を行っているためと言われています。
もちろん、日本ではこういった行為は許されていませんが、投資家側からでは正確にその業者が呑み行為を行っているかどうかは判断が難しいため、投資家側にとって不利な取引を進めざるを得ない状況が続いています。
ギャンブル業者と勝負をいるようなもの?
これは例えて言えば、パチンコ業者、ギャンブル業者、カジノ業者と勝負をしているようなものです。
本来はFXブローカーの先に銀行があり、手数料商売になるはずが、FXブローカーそのものとの勝負になってしまいます。
つまり、自分の負け分がFXブローカーにそのまま入ってしまう、といったようなことが実際に起きてしまっているのです。
それゆえに、大幅に勝ててきたトレーダーが急に不利な注文を約定させられたり、画面が止まったり、口座が急に凍結させられたり、といった操作をFXブローカーも意図的に行おうとすることがあるのです。
この実態を知らなければ、いくらFXで利益を出そうとしても底なし沼から這い上がろうとしているような状態でいつまで経っても利益を出すことができなくなってしまいます。
もちろん、少額の取引であればFXブローカーの目にも止まりづらいため、こういったことはそうそう起こらないかもしれませんが、大金を運用するトレーダー、また大きく利益を出してきたトレーダーは狙い撃ちにされる可能性もあります。
フェアな取引を行える業者の選定が必要
先述のように、少額の取引で少しばかりの利益を出してすぐに出金するのであればスプレッドの低い呑み業者で資金を運用するのも一つの手ですが、最終的に長く安定した運用を行おうと思ったらしっかりとした手数料商売を行っているフェアな業者に口座を開設し、取引をした方が良いでしょう。
そして、そういった業者を見つけるにはまず、ブローカーが提携している銀行(カバー先)の数を見る必要があります。
しっかりとした業者であればカバー先もしっかりと業者のホームページに掲載されています。
ただ、日本は呑み業者が多いと言われていますので国内で探すのは少し骨が折れるかもしれません。
また、海外で業者を探す場合も、よくあるのは出金ができないというトラブルです。
海外ですので、いざ運用していたお金を出金しようとしても、拒否され、海外ですので追い切れず泣き寝入り、といった話も時々耳にします。
また、ある程度有名な業者でもこういったトラブルが起きていたりするので要注意です!
こういったとトラブルに遭わないためにも、ブローカーのライセンス取得状況、カバー先、信託保全の有無、プロが行っているかどうかなど、業者の信頼性を細かく見るようにしましょう。