FXで勝つ人と負ける人の違いは?
負ける人は“トレードをすること自体が目的になってしまっている”
トレードを行う上で多くの方が陥ってしまうミスがあります。
それはトレードを行う上で
“エントリーできるところを探す”
トレードをしてしまうことです。
トレードはエントリーすることで利益を得ていくものなのでこれは当たり前のだと思うかもしれませんが、なんでもかんでもエントリーすれば利益を稼げるわけではありません。
しっかりと“勝てるポイント”“利益をあげやすいポイント”を見極めてエントリーしていく必要があるのですが、多くの人は大してうま味のないポイントで深い考えもなくエントリーしてしまいます。
これは、
“トレードをすること自体が目的となってしまっている”
からと言えるでしょう。
別の言い方をすれば
“トレードで利益が出た時の快感を得ようとしたいがためにエントリーしてしまう”
という状態に陥っているとも言えます。
FXトレードは、うまく活用すれば通常ではありえないほどの利益を得ることができます。
しかし、何の考えも無しにエントリーし、運良く利益が出たことがある人は、その時の快感、喜びをまた得たいと感じてしまい、考え無しにエントリーしてしまいます。
そして、最初の勝ちトレードは運が良かっただけですので適当なトレードを続けていては当然負けてしまい、大切な資金をなくしてしまいます。
しかし、それでもなお、チャートを前にすると
“またあの利益が出た時の喜びを経験したい”
と感じてしまい、心の中ではまずいとは思っていても根拠のないトレードを続けてしまうのです。
これがいわゆる“ポジポジ病”であり、そして“ギャンブル依存症”の状態であると言えます。
“ポジポジ病”を生み出す生理的要因
では依存症とも言える“ポジポジ病”が多くの人に発生してしまう原因はなんなのでしょうか?
これは、実は人間の脳の中で分泌される神経伝達物質が原因であるとされています。
一度は耳にしたことがあるかと思いますが、これは“ドーパミン”と呼ばれる脳内の化学物質による仕業です。
ドーパミンは、分泌されると人に「快楽」という感情をもたらします。
本来は、例えば食事や睡眠、性行為など人が生きていくために必要な行動を取った際にそのご褒美として脳内で分泌され、人に「快楽」をもたらします。
そして、その「快楽」をまた得たいと思うがために、人は生きていくために必要な行動を自ら進んで取るようになります。
しかし、このドーパミンは一般的に依存が起きやすいと言われている対象、例えばお酒やタバコ、薬物、ギャンブルなどに触れている時も放出されます。
ですので、計算や予測を立てないギャンブル的なトレードをしてしまっている人は脳内で分泌されるドーパミンによる快感を得ようと、意味もないところでトレードしてしまうのです。
これを防ぐには、トレードを一種のギャンブルではなく、
“きちんと戦略を立てて臨めば収益を上げられる事業、ビジネスである”
と捉えることが大切です。
お金を稼ぐ以上、適当に行動していては当然結果など出ないことは火を見るよりも明らかだと思います。
しかし、FXという性質上、お金がゲームの世界のものに見えて現実的に自分のお金が増えたり減ったりしているという感覚がない人が多すぎます。
普段は100円、200円のスーパーの割引を気にして買い物をする人が、ひとたびトレードを行うと1万、2万円というお金をなくして平気な顔をしているのです。
まさに、“冷静な判断ができなくなっている”状態と言えます。
FXで勝てない人は、まず自分のトレードに対する意識を変えることから始めるべきでしょう。
勝てる人は“勝てるところを探す”トレードをしている
では、実際に勝てるトレーダーというのはどのようなポイントを狙ってトレードを行っているのでしょうか?
勝てるトレーダーは必ず、
“勝てるところを探す”
という意識を持っています。
なぜなら、トレードの目的は相場に入ることではなく、『資金を増やすこと』だからです。
先述したように、一般の方はトレード自体が楽しくなってしまってこの目的を見失い、どんどんエントリーをして負けていってしまいます。
しかし、勝ち続けるトレーダーはエントリーのタイミングをじっと待ち、根拠の薄いところではトレードを見送り、“勝てるポイント”で入るのです。
これは、少し冷静に考えてみれば当たり前の話で、『勝てるかどうかあやしいポイント』で細かいロットでエントリーし続けて勝ち負けを続けるより、『勝てるポイント』でロット数を張って一気に利益を狙っていく方が資金的にも、時間的にずっと効率的です。
ですから、『勝てるポイントで入る』ことが非常に重要なのだということです。
勝てるトレーダーになるためにはこの意 識は必ず必要ですのでぜひ胸に留めておいてください。